日本質量分析学会 第128回関東談話会講演会

「新しい質量分析法の原理と応用と実演」


主催: 日本質量分析学会 関東談話会
 
 新しい質量分析法が開発され、その原理に基づいた装置が市販されると、今までは大変困難であったり大きな労力を必要とした研究が、飛躍的な進展を遂げることがあります。そのような視点から、第128回と第129回関東談話会講演会では、Quadrupole ion mobility spectrometry time-of-flight mass spectrometry (Q-IMS-TOF-MS) とOrbitrap mass spectrometry (Orbitrap MS) を取り上げます。第128回、第129回とも、①メーカーによる装置の原理と応用の紹介②ユーザーや使用経験者による講演③メーカーによる装置を用いた実演、で構成いたしました。
 「新しい質量分析法の原理と応用と実演」の第1回目として、今回はIon mobility spectrometry(IMS)を質量分析計に組み込んだQ-IMS-TOF-MSを取り上げます。①Ion mobility spectrometryの原理とQ-IMS-TOF-MSの構成と機能、②応用、③データ紹介:溶液条件によるタンパク質の構造変化、④実演、で構成いたしました。装置を用いた実演がありますので、日本ウォーターズ㈱とジャスコインタナショナル㈱の全面的な協力を得ております。新しい質量分析法を研究に生かしていくために、皆様のご来聴とディスカッションをお願い申し上げます。また、実演終了後に懇親会を開催し、更なる情報交換とネットワーク作りを行います。
  日時: 2007年10月18日(木)15:00~18:00 (受付開始 14:45)
  会場: 日本ウォーターズ(株)東京本社  http://www.waters.co.jp/company/information/prof_map11.html
〒140-0001 東京都品川区北品川1丁目3番12号 第5小池ビル
  演者及び演題:
   
15:00-16:00 押方基二(日本ウォーターズ(株))
演題:Q-IMS-TOF-MS の原理と応用
Q-IMS-TOF-MSの原理の説明の後、応用例について紹介いたします。
16:15-16:45 明石知子(横浜市大)
演題:溶液条件によるタンパク質イオンの mobility の変化
生体内で、タンパク質はDNAや他のタンパク質と次々と複合体をつくることにより、情報伝達系や免疫系などの生命にとって極めて重要な機能を動かしています。生体内で重要な役割を果たしている、これら生体超分子と呼ばれる複合体の構造と機能の研究に、Q-IMS-TOF-MSの果たす役割に期待がもたれます。今回は、carbonic anhydrase 2について、試料調製溶液を変えたときに観測されるスペクトルの変化について紹介し、Q-IMS-TOF-MSの可能性についての議論をしたいと考えます。
17:00-18:00 佐々木秀輝(日本ウォーターズ(株))
実演:Q-IMS-TOF-MSを用いたタンパク質データ測定と解析の実演
18:00-19:00 懇親会
  講演と実演:
    参加費無料
  懇親会費:
    1,000円
  募集人員:
    30名
  参加登録:
    実演がありますので、予め参加登録をお願い申し上げます。
e-mail に (1)氏名、(2)所属、(3)日本質量分析学会会員・非会員の別、(4)連絡先 e-mail アドレス、(5)懇親会への参加の有無、更に(6)第128回関東談話会と明記の上、 あてにご送信ください。登録確認の返信 e-mail等はお送りしませんので、あとは直接会場までお越しください。
  関東談話会世話人代表:
    平山和雄(Science Education Co., Inc.)
  2007-2008年の関東談話会世話人(*代表):
    川上隆雄(東京医科大学)、佐藤貴弥(日本電子(株))、*平山和雄(Science Education Co., Inc.)、
本郷やよい(理化学研究所)、山田尚之(味の素(株))