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趣意書
第54回質量分析総合討論会は2006年5月17-19日千里ライフサイエンスセンターで開催されます。メインテーマは発展するMSサイエンスです。

The Progressive Science of Mass Spectrometry
発展するMSサイエンス


1992年京都で国際BMS学会を開催された故松尾先生とBiemann先生とデスカッションしたThe Progressive Science of Mass Spectrometry 発展するMSサイエンスの趣旨を大切に継承したい。MSサイエンスは横軸のm/z の尺度の精密性、精度、正確性と縦軸のイオン量、強度の尺度の精度、正確性に関連したイオン化、分析計、検出器の改良、測定技術、ソフトの改良などで進歩し発展してきている。これらのMSの基礎研究を育む土壌を築き維持することが日本の質量分析学会の役割である。MSサイエンスの横軸のm/z を利用した低分子から高分子までの構造決定の定性分析、および縦軸のイオン量、強度を利用した定量分析などあらゆる分野で応用されている。これらのニーズがさらに新しいMSサイエンスの進歩に貢献している。バイオ、ナノテクノロジーにMSは欠かせない測定技術である。MSがどんな分野に応用されているか見直し、MSの将来性を検討することも日本の質量分析学会の役割である。田中さんのノーベル賞受賞で日本の一般人が質量分析やMSという言葉に慣れ、MSに興味をもつ土壌はできつつあり、若い学生がMS講習会やMS学会に参加する人数が増える傾向にある。過去の参加者の調査をして参加者の興味深いテーマの設定も重要である。

以上の趣旨に基づき実行委員会を組織し、一般口頭発表・ポスター発表の他、シンポジウム、ワークショップ、ランチョンセミナー、企業の展示発表、懇親会等のプログラム・会場設定・ポスターおよび拡宣活動・要旨集作成・当日運営等の準備に取り組んでいます。大勢の一般参加者、いろいろな分野の企業の参加者に満足していただける内容になりますように、発展するMSサイエンスに貢献できますように願っています。第54回質量分析総合討論会を成功させるために皆様のご協力をお願い申し上げます。
日本質量分析学会
会長 平岡 賢三
第54回質量分析総合討論会
実行委員長 戸塚善三郎


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