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第56回質量分析総合討論会趣意書
”質量分離を越えて”


質量分析は、原子分子の質量(m/z)を時間軸や空間軸で分離する古典的分析から出発して、プリカーサーイオンのフラグメントによる高度な分子同定や生体分子のアミノ酸シーケンス解析、分子の空間分布解析、時間軸や空間軸以外のパラメーターによる分子分離などに発展してきています。質量分析は、原子分子単体の分離から、分子構造解析、分子イメージングによる形態解析など、質量分析という言葉が与える印象以上の高度な解析法に関わっています。

質量分析総合討論会は、このような発展期にある質量分析装置やそれを利用した高度な応用解析に関わる話題について、総合的に討論する場を提供することを目的としています。質量分析技術そのものやそれを使った基礎科学、環境、食品、健康等の幅広い分野に関わる産学官連携を促進する場として、会員のみならず、非会員にも広く活用いただければ幸いです。

第56回総合討論会(つくば)においては、特に、原子分子検出や分子構造解析のようなミクロ解析から、形態解析のようなマクロ解析に関わるハードとソフトの最先端を俯瞰できればと考えていますので、幅広い分野の方々のご発表、ご参加をお待ちしています。
第56回質量分析総合討論会
実行委員長 大久保雅隆


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