第４０回イオン反応研究会/第１６回ＴＭＳ研究会合同講演会報告
第４０回イオン反応研究会/第１６回ＴＭＳ研究会　合同講演会が１１月１９日（火）に株式会社伯東セミナールームにて開催されました。一年前の合同講演会とちょうど同じ会場です。今回は、クラスター、宇宙開発、TOF-SIMS、不発弾処理と、幅広いテーマの講演会になりました。　クラスター研究でご高名な岡崎国立共同研究機構分子科学研究所の西信之先生には、単分子クラスター磁石の開発についてご講演頂き、磁石は金属という常識を破る化合物磁石についてご紹介頂きました。ESI開発者として有名な宇宙科学研究所の山下雅道先生には、現在携わっておられる宇宙探査についてご講演頂きました。宇宙探査の現状、計画や夢などを分かり易くお話してくださいました。唯一の若手である成蹊大学の青柳里果先生は、バイオセンサの研究をされており、TOF-SIMSを用いてセンサの評価をされています。開発したセンサのご紹介と、その評価結果についてご講演頂きました。自衛隊OBの重松正久先生は、一年前の合同講演会でも中国遺棄化学兵器処理についてご講演頂きましたが、最近はＮＧＯとして設立されたＪＭＡＳ(Japan Mine Action Service)に参加され、地雷処理活動に携わっておられます。今回は、つい最近まで行っておられたカンボジアにおける地雷処理活動の状況についてご報告頂きました。現地の写真を見ながらの迫力あるお話に、会場の皆さんは聞き入っておられました。カンボジアの地雷、不発弾の数はものすごく多く、その現状に驚き、最後に厳粛な雰囲気になって講演会が終了しました。　　伯東株式会社　菅原順一氏には、会場の準備等でお世話になりましたことをお礼申し上げます。また、ご講演頂いた先生方、ご参加頂いた方々に深く感謝いたします。ＴＭＳ研究部会　部会長　平林由紀子