第38回BMSコンファレンス (BMS2011)
[The 38th Biological Mass Spectrometry Conference]


開催御礼

日本の経済が上向きつつある中に大震災が発生し、電力事情もあまりよくない関東・箱根での開催だったこともあり、例年通りの参加者数が見込めるかどうか、実行委員一同大変心配しておりました。しかしながら、プログラムがBMS分野の多くの研究者にとって関心の高い内容だったこともあり、東日本大震災から4カ月もたたないうちの開催にもかかわらず、180名を超える多くの皆様のご参加を頂戴し、活発な討論を行うことができました。早い梅雨明けの猛暑の中でも涼しい箱根高原での開催だったことも、内容が充実したコンファレンスとなった一因かと思います。ご参加・ご討論いただきました皆様ならびに第38回BMSコンファレンスの趣旨にご理解・ご賛同いただきました企業の皆様に衷心より感謝申し上げます。

今年のBMSコンファレンスは「MSを通じて地球の未来に貢献する -医学・薬学研究への挑戦と貢献-」をテーマに掲げ、前キリンファーマ(株)代表取締役社長の浅野克彦先生の研究開発に携わる研究者へのメッセージ性の高い基調講演で始まりました。「バイオ医薬」、「イメージング」という2つの応用講座では、各分野の最先端の先生方にご講演をいただき、とても有意義かつ記憶に残る印象的なコンファレンスとなりました。また、4テーマ並行開催のグループディスカッションを2日間行い、活発な討論がなされました。この熱気は、スポンサー企業と公募の合同ポスター会場にも続き、夜遅くまで活発な議論が繰り広げられました。このように充実した内容のコンファレンスを作り上げていただきました参加者の皆様に加え、企画・運営に尽力いただきました実行委員、事務局、アルバイトスタッフの方々に御礼申し上げます。

皆様、ありがとうございました。

2011年7月15日
実行委員長 明石知子


主 催: 日本質量分析学会・BMS研究会
 
会 期: 2011年7月10日(日)~12日(火)
 
場 所: 箱根高原ホテル
〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町湖尻164(箱根町元箱根164と表記されることもあります。)
http://www.hakonekogenhotel.jp
 
メインテーマ: MSを通じて地球の未来に貢献する~医学・薬学研究への貢献と挑戦~
 
  この度の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、被災されました地域が、一日も早く復興されますことをお祈り申し上げます。
 
開催主旨: BMS研究会では、活動理念である、「質量分析によるライフサイエンス研究の発展を推進するとともに、人材の育成を通して、人、社会、ひいては地球の未来に貢献する」を実践するためにBMSコンファレンスを開催しております。今年は、「医学・薬学研究への貢献と挑戦」をメインテーマとし、「バイオ医薬」と「イメージング」を中心に、第一線でご活躍の先生方を多数お招きし、マススペクトロメトリーの可能性を様々な角度から議論いたします。この2泊3日の議論に、多くの皆様が参加し、充実したコンファレンスとなることを願っております。
 
概 要: 本コンファレンスは、【基調講演】と、講演中心の【応用講座】、テーマを設定し少人数で議論する【グループディスカッション】が特徴となっております。2泊3日の合宿形式で行われます。

【基調講演】
「研究開発は製薬企業のいのちである」
浅野克彦(横浜市立大学客員教授、前キリンファーマ(株)代表取締役社長)

【グループディスカッション】()内はオーガナイザー
(1) 代謝物解析(村井孝弘・第一三共(株))
  話題提供者:石田知己・エーザイ(株)、川口 謙・㈱東レリサーチセンター
(2) 高分解能測定(佐藤貴弥・日本電子(株))
  話題提供者:坂本 茂・サーモフィッシャーサイエンティフィック(株)
(3) イオンモビリティー(明石知子・横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科)
  話題提供者:土田大介・協和発酵キリン(株)、小曽根郁子・次世代天然物化学技術研究組合、七種和美・横浜市大
(4) クロマトグラフィー(眞野成康・東北大学病院薬剤部、浅川直樹・エーザイ(株))
  話題提供者:團野典行・(株)JCLバイオアッセイ、岩崎未央・京都大学薬学研究科
(5) 定量分析(山田泰弘・田辺三菱製薬(株))
  話題提供者:池原 達矢・塩野義製薬(株)、青木都志子・アステラスリサーチテクノロジー(株)、
  戸塚善三郎・積水メディカル(株)、飯塚玲子・日本ウォーターズ(株)
(6) ECD、ETD(川村 猛・東京大学先端科学技術研究センター)
  話題提供者:中村健道・(独)理化学研究所、佐々木一樹・国立循環器病研究センター
(7) バイオ医薬の品質管理(山口秀人・Agensys, Inc.、山田尚之・味の素(株))
  話題提供者:山口秀人・Agensys, Inc.、原園 景・国立医薬品食品衛生研究所、鎌田春彦・(独)医薬基盤研究所
(8) イオン化(大江知行・東北大学大学院薬学研究科)
  話題提供者:山口健太郎・徳島文理大学香川薬学部創薬学科

【応用講座】バイオ医薬
(1) 質量分析による創薬の2つの例:抗体医薬開発とエピゲノム創薬
  児玉龍彦(東京大学先端科学技術研究センター)
(2) 核酸医薬の新機軸
  和田猛(東京大学大学院新領域創成科学研究科 メディカルゲノム専攻)
(3) マイクロRNAと核酸医薬のマススペクトロメトリー
  鈴木勉(東京大学大学院工学系研究科 化学生命工学専攻)
(4) ペルセウスプロテオミクスにおけるARMED抗体医薬の開発戦略
  須藤幸夫(㈱ペルセウスプロテオミクス)
(5) 免疫制御ワクチンによる疾患治療の可能性
  石井保之((独)理化学研究所免疫アレルギー科学総合研究センター)

【応用講座】イメージング
(1) 分子イメージングによる創薬支援の可能性
  塚田秀夫(浜松ホトニクス(株) 中央研究所)
(2) 高磁場MRIによる分子イメージング
  青木伊知男((独)放射線医学総合研究所 分子イメージング研究センター)
(3) 2次イオン質量分析法(SIMS)による質量イメージング法の最前線
  松尾二郎(京都大学 工学研究科 附属量子理工学教育研究センター)
(4) 質量分析法の術中迅速診断への応用
  竹田扇(山梨大学医学部 解剖学講座細胞生物学教室)
(5) イメージング質量分析法を用いた薬物の組織内分布の検討
  田中由香里(塩野義製薬(株)創薬・開発研究所 薬物動態研究部門)
(6) イメージング質量分析法を用いた薬物の局所解析
  幸長秀雄(第一三共(株) 薬物動態研究所)

【スポンサー企業の新技術紹介】 、【ポスターセッション】、【フリーディスカッション】
 
プログラム詳細: *プログラムはこちら*
※節電に努めての開催となります。参加者のご理解とご協力をお願いいたします。
 
募集人員: 200名
 
参加登録費: (2泊3日の合宿形式です。内訳は次のようになります。)
正会員 38,000円(参加費 14,000円、宿泊費 24,000円)
非会員 48,000円(参加費 24,000円、宿泊費 24,000円)
学生会員 26,000円(参加費 2,000円、宿泊費 24,000円)
学生非会員 30,000円(参加費 6,000円、宿泊費 24,000円)
参加登録費には
・2泊分の宿泊費(\24,000)、初日夕食から3日目朝食までの食事代、入湯税、講演要旨集代、消費税が含まれています。
また、会議中の宿泊は3名以上の相部屋となります。
  参加申し込みは事前登録のみです。
参加登録費の支払いは、郵便振替と銀行振込のみです。クレジットカードでの支払い、および、当日の現金での支払いは出来ません。
キャンセルポリシー:
 ・6月10日から6月20日までに取り消しの場合:参加登録費の10%+返金手数料
 ・6月21日から7月8日までに取り消しの場合:参加登録費の25%+返金手数料
 ・7月9日:参加登録費の50%+返金手数料
 ・7月10日以降:参加登録費の100%(返金なし)
(実行委員・事務局のボランティア活動で準備と運営を行います。何卒、ご協力お願い致します。)
 
参加申し込み
締め切り:
お申込みは終了しました。
※ご入金の締切りは6月20日(月)が最終となります。
 
公募ポスター発表: Biological mass spectrometry に関する話題を募集します【6月9日(木)締め切り】。
  *募集要領はこちら*
 
送迎バス: BMSコンファレンス最終日(2011年7月12日)の講演終了後に、ホテルから小田原駅までの送迎バスを運行いたします。所要時間は50~60分で、料金は一人1,000円です。ご希望の方は、インターネットでの【参加申し込み】の際にお申し込み願います。お申し込みいただきました方には、バス料金を含めた振替用紙をお送りいたしますので、お振込みよろしくお願い申し上げます。なお、バスの手配の関係上、インターネットでの【参加申し込み】以外での受付は致しませんのでご了解願います。また、お支払い後のキャンセルは事務処理が複雑になりますのでご容赦お願いいたします。
 
ベビーシッター: 幼児同伴の方のためのベビーシッターサービス(一部負担金あり)を行う予定です。ご希望の方は5月30日までに事務局までお問い合わせ下さい。
 
実行委員長: 明石知子(横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科)
   
実行委員:
川村 猛 (東京大学先端科学技術研究センター)
絹見朋也 ((独)産業技術総合研究所)
本山 晃 ((株)資生堂)

村井孝弘

(第一三共(株)薬物動態研究所)
山田尚之 (味の素(株)イノベーション研究所)
   
事務局: 金井みち子、橋本 豊、平山和雄


問合せ先: BMS2011事務局長平山和雄
Science Education Co., Inc.
〒144-0052 東京都大田区蒲田2-13-16
TEL:03-3739-5282、FAX:03-3739-5282
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