質量分析学会主催の質量分析講習会初級者コースが6月20日~21日、東京・御茶ノ水の化学会館で行われました。4月1日より学会のHPから申込を開始したところ、受付開始を待っていたかのごとく直ちに数名の方が申込まれました。その後も申し込み状況は順調で、講習会開始までまだひと月あまりあるにもかかわらず、5月末には定員をオーバーしてしまったので締め切ることにしました。それでも、「どうしても」という方がいらっしゃり、最終的には65名で今回は締め切らせてもらいました。
初日は装置の話やイオン化法、マススペクトルの基本事項の説明など、朝の9時半から夜の19時までと、かなり長丁場の講習会でしたが、皆さん熱心に受講されていました。 二日目はMSMS、タンパク質のMS,LCMS,定量法などMSの応用面での講習がありました。この日の昼食前に、講習会では恒例になった受講者の自己紹介を行いました。参加者の名簿も配布されているので、このような機会を利用して少しでも知人の輪を広げて、何か問題が生じたら相談できる人脈作りになればと思って実施しています。
参加者の内訳は、MS経験年数は1年未満の人が66%、1~2年の人が21%で両者合わせると87%の方が経験2年以下でした。これは、我々が想定していた以上の割合でした。裏返せばそれ程MSの裾野が広がり,多くの方がMSを扱うようになっていることを物語っているものと思います。
今回、多くの方に参加をお断りしなければなりませんでした。あまり多くの方を対象にすると、どうしても一方通行の"講演会"になってしまいます。講習会は講師と受講者の双方向の場であるべきと考えますので、50名という定員を設けています。
今回参加できなかった方は、次回のアドバンストコースの時に(11月26,27日)、初級者コースを併設する予定ですので、そちらに参加されますようお願い致します。
(講習会委員長 橋本 豊)
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