質量分析講習会アドバンストコースが11月7~8日にお茶の水の日本化学会館で行われました。今回から2年間、東京で担当することになります。
「MSによるプロテオーム研究立ち上げに何が必要か」というコースと「MSによるハイスループット薬物動態研究」の二つのコースを企画しました。例年、薬物動態関係の参加者は多いのですが、今回は初めてプロテオームコース参加者がわずかですが上回りました。時代の流れを敏感に反映していると感じます。ちなみに参加者数は合計70名で、内訳はプロテオーム36名、薬物動態34名でした。
今回は企画委員会の出だしが遅れたため、学会誌へのアナウンス等も少し遅れ気味になってしまいました。それでも、講師の先生方には力のこもったテキストを用意していただき、参加者には講習後にも非常に役に立つテキストになっていると思います。
プロテオームコースでは、会場がまだ暗いうちから質問者の手が挙がるといった光景が見られました。
また、薬物動態コースでは休憩時間中も講師に質問者の列が出来、講師はほとんど休憩が取れなかったようです。
今回アンケート調査をしませんでしたので、受講者の生の声が聞けませんでしたが、きっと満足されて帰ったものと確信しています。
また、初めて申し込み方法を質量分析学会のホームページから行うように致しました。アクセス出来ない方のためにFAX申し込みも併用したのですが、結局、全参加者がホームページから申し込みました。このため、参加者名簿の作成が格段に楽になり、直前申し込み者まで全てカバーした名簿を配布することが出来ました。また、全ての参加者がE-Mailアドレスを持っていましたので、連絡も非常に簡単に行えました。E-Mailはテキスト作成にもおおいに利用しました。原稿のやり取りも全てE-Mailの添
付文書で行い、郵送によるロスタイムを極力少なくしました。これらを駆使したおかげで、出だしは遅れたのですが講習会直前には少し余裕さえ感じられました。
次は初級者講座です。来年の6月頃を計画しています。少し早めにスタートし一層充実した講習会にしたいと考えています。
質量分析講習会企画委員長 橋本 豊
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