一般社団法人
日本質量分析学会

第159回 関東談話会講演会＆MS-Cafe(Kanto)

「質量分析データの管理と活用の実際」

主催：

一般社団法人 日本質量分析学会　関東談話会

日時：

2022年12月16日（金）14:00-17:00（13:45より接続可）

開催様式：

Zoom Webinar

定員：

100名（予定）

主題：

　質量分析装置の高速化・高機能化や活用分野の広がりに伴い，質量分析者が扱うデータ量は近年，飛躍的に増えています．各種規制やガイドラインに対応しつつ迅速に研究開発を推進する上で，取得したデータの管理や活用に悩んでいる方は多いのではないでしょうか．
　本講演会では，質量分析データの管理と活用の実際について，実務担当者の立場から話題提供いただきます．株式会社東レリサーチセンターの竹澤正明先生には，マルチベンダー対応用システムをGLP・GMPの規制下で運営するラボに構築する際の留意点を，実際に導入した経験を踏まえて紹介いただく予定です．味の素株式会社の中山聡先生には，研究開発現場での分析データシステムの導入と効率的なデータ管理・活用方法について，苦労話も交えざっくばらんにお話しいただきます．
　講演会の後にMS-Café(Kanto)と題したオンライン・フリートークの場を設けます．講師とのディスカッション，質量分析の活用事例紹介やキャリア相談，参加者同士の交流などにお役立てください．ブレークアウトルームによる個別会合も可能です．アットホームな雰囲気でお待ちしていますので，初学者・ベテラン問わずどうかお気軽にお立ち寄りください．

プログラム：

13:45-

入室開始

14:00-14:05

開会のご挨拶（世話人代表）

14:05-15:00

講演①（講演40分・討論15分）
竹澤 正明 先⽣（株式会社東レリサーチセンター）
「NuGenesisを用いた電子データの管理」

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質量分析計は、分子の質量、元素情報、組成等を含めた構造解析や、生体試料等に代表されるマトリックス中の超微量な薬物や代謝物の定量が可能であり、医薬品の研究開発等に役立っている。取得されるマススペクトルやクロマトグラム等のデータは電磁的記録であり、完全かつ一貫性があり正確であること、即ち、信頼できる電子データであることが求められる。具体的には、電子データの真正性（セキュリティ、監査証跡、バックアップ）、見読性及び保存性を確保する必要がある。このような観点から。当社では、Waters社のデータ管理システム（商標名：NuGenesis）を導入し受託分析に利用している。今回、導入に至った背景から具体的に電子データをどのように管理しているかについて紹介する。

15:00-15:10

休憩

15:10-16:00

講演②（講演30分・討論20分）
中山 聡 先⽣（味の素株式会社）
「分析データシステムを活用した効率的なデータ管理システムの構築」

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分析データシステムはLIMSほど大がかりではないものの、分析データを効率的に管理し、ラボ運営を効率化と信頼性の高いデータを取るためのシステムである。規模や目的の違いの差はあれ、研究開発を行っている多くのラボで何らかのシステムが活用/導入検討されていると思われる。しかしながら、IT活用事例としての華々しさとは裏腹に、導入時に予算決裁者、データ取得者、ネットワーク責任者、装置メーカーなど、立場の異なる多くの関係者とのすり合わせという「泥臭い作業」が要求され、導入に多大なエネルギーがかかる。本講演では弊社で導入した分析データシステム「島津LabSolutions CS」の概要と効率的なデータ管理・活用方法を紹介するとともに、導入時に課題になったポイントについて紹介する予定である。

16:00-16:10

休憩

16:10-17:00

MS-Café (Kanto)
フリートーク（講師との懇談，質量分析の基礎，活用事例紹介，分析よろず相談等）

参加費：

無料（非会員・学生さん大歓迎）

参加登録：

登録はこちら (Google Forms)

問い合わせ先：

日本質量分析学会 関東談話会
E-mail：kanto21＠mssj.jp（＠を半角に変更してください）