日本質量分析学会 第71回質量分析総合討論会

ベストプレゼンテーション賞

第71回質量分析総合討論会では、若手の育成を期すため、ベストプレゼンテーション賞の表彰を行いました。発表申込み時に本賞審査対象となることを希望された発表64件について、実行委員会が委嘱した審査員(日本質量分析学会理事、総合討論会セッションオーガナイザー、Mass Spectrometry誌・JMSSJ誌の編集委員から構成)によって厳正なる審査を行い、最優秀賞3件ならびに優秀賞5件を決定いたしました。

最優秀賞

2P-16(3C-O-0945) 山廣万貴(熊本大薬)
「1細胞プロテオミクスのハイスループット化に向けた油中液滴法の改良」
2P-22(2C-O-1030) 谷口赳夫(阪大院情報)
「GC-MSを用いた好中球様細胞HL-60の13C代謝フラックス解析法の構築」
3P-01 小森亮輝(山梨大)
「オンライン、およびオフラインの両極性エレクトロスプレーイオン化法におけるエミッタ開発」

優秀賞

2P-40(1B-O-1000) 日比谷由紀(東大)
「短寿命核種92Nbの起源と太陽系の形成過程」
2P-07 岩倉崇文(阪大院情報)
「ナノLC-MS/MSを用いたターゲットプロテオミクスのLipomyces starkeyiへの適用」
2P-28 海野祐馬(住友ゴム工業・名工大院工)
「炭化水素系高分子材料の構造解析のためのRI-plot法の高感度化」
2P-51 小俣望(山梨大)
「マイクロピペットチップ及び多孔質エミッタを用いた高導電性溶媒の高圧nanoESI」
2P-15(2C-O-0930) 金尾英佑(京大院薬・医薬基盤健栄研)
「スポンジ状高分子基材を用いたプロテオーム計測の簡便化・高感度化」

受賞された皆様に心よりお祝い申し上げますとともに、惜しくも受賞に至らなかった応募者の方々を含め、若手各位の今後のさらなるご発展を祈念いたします。また、お忙しい中、審査にご協力くださいました先生方に、この場を借りて厚くお礼申し上げます。

賞の詳細

賞の名称:
第71回質量分析総合討論会ベストプレゼンテーション賞
賞の内容:
第71回質量分析総合討論会において、研究の質、およびプレゼンテーションの正確さ、表現の分かりやすさに関する評価基準に照らし合わせ、優れていると判断された演題の主たる発表者に与えられる賞
最優秀賞受賞者には学会和文誌(JMSSJ)への「extended abstract(本討論会要旨の詳細、A4で2ページ)」の投稿をお願いします。
口頭発表でエントリーされた演題についても、審査はポスター発表に対して行います。
応募資格:
代表発表者として発表する若手(2023年4月1日時点で35歳未満)の正会員または学生会員

審査基準

研究の独自性、将来性に関する基準項目(配点50%)
  • 研究目的の新規性、独創性が高く、また明確に示されているか
  • 研究の有用性、将来性が高いか
  • 結果の解釈と考察が科学的かつ論理的で示唆に富んでいるか
プレゼンテーションの正確さ、表現の分かりやすさに関する基準項目(配点50%)
  • ポスターを見渡して、説明を聞かなくても要点をすぐに理解することができるかどうか
  • 文字や図表の大きさが適度であり、ある程度離れても解読できるかどうか
  • 情報が過多ではないか
  • 用語が正しく使用されているか
  • 発表者の説明が簡潔かつわかりやすく、説明時間が適度かどうか
  • 質問に対する回答が簡潔かつ的確であるかどうか
  • 説明している相手以外の聴衆全体に対する配慮があるかどうか

表彰式

表彰式は討論会最終日5月17日(水)、16:00よりA会場にて行いますので、エントリーされた方は必ず出席してください。